アグリビジネスとは、農業に関連する経済活動を広く指す言葉です。例えば、農業経営者が、生産した農産物に販売流通・農産加工・飲食をはじめとした関連産業の付加価値を取り込み経営を発展させる活動などがあげられます。
また、農業経営者と2次・3次が産業連携して地域ビジネスの展開や新たな産業を創出する6次産業化もこれに含まれます。更に、農業経営者自ら加工・販売するだけでなく、他の企業等と組んで加工・販売を行ったりするなどの農商工連携の取組も含まれます。
県では、このようなアグリビジネスを進めるため、次のような取組みを実施しています。
企業の持つ最先端の次世代技術を農業に活かす
ICT技術等を活用した農業の生産性向上・高付加価値の実現が求められる中で、熊本県では、ICT・ロボットなど次世代技術の農業への導入を進めています。
生産者の皆さんに、最先端技術に対するニーズ調査を実施し、200件以上のご回答があり、この調査の結果、企業等からのアイデアの提案が16機関22件ありました。このうち現在、3つの提案について生産者と実証実験に取り組んでいます。
さらに今後も取り組んで行く予定です。
県産農産物の機能性と企業の持つ新商品開発力のマッチング
農産物の「機能性」を持つ成分を多く含むと言われる品種や成分に特徴ある品種の開発が進められています。
熊本県でも県産農産物の機能性等に着目した新商品開発を支援しており、平成24年度には万次郎カボチャと唐辛子を利用した商品が開発されています。
【商品開発事例】
(株)白石「万次郎カボチャを利用した商品開発」
県内で栽培されている万次郎カボチャの栄養成分に着目したメニューと万次郎カボチャを利用したお菓子が開発されました。
イケダ食品(株)「県産唐辛子を利用した商品開発」
熊本県上天草市で栽培された唐辛子の辛み成分を活かした商品を開発されました。
特に、今まで利用できなかった未熟の青唐辛子を原料として利活用できました。