株式会社福田農場が取り組む清澄(透明)果汁製造技術の確立を支援し、「飲む!ジュー酢ゆうべにいちご」が商品化されました。
背景・課題
株式会社福田農場は、水俣市で観光農園や柑橘類を中心とした加工事業に取り組まれています。
近年、食の安全・安心への消費者意識が高まる中、産地が明確な果実原料の引き合いが菓子、飲料メーカーを中心に増加しており、「くまもとの赤」ブランドの食材であるイチゴ、トマトへの問い合わせが年々増えていました。
このことから、これまで培った柑橘類の加工技術・設備・販路を活かし、熊本県が育成したいちご品種「ゆうべに」の新商品開発を模索され、飲料の開発に取り組まれることになりました。
しかし、飲料に果汁を使用するためには清澄化(透明化)する必要がありましたが、技術的なノウハウも製造設備も不十分な状況でした。
支援内容
清澄(透明)果汁製造技術の確立
製造技術を確立するため、ペクチン分解酵素の種類や濃度、反応時間、ろ過方法の検討や製造ラインテストをアドバイザー派遣などにより支援しました。
施設整備支援
製造施設の整備に際しては、アドバイザーを派遣し事業計画の策定や導入設備等について助言を行いました。
連携機関
成果等
製造技術が確立され、設備も整ったことで、令和2年1月に「飲む!ジュー酢ゆうべにいちご」が商品化されました。
また、業務用果汁原料の取引も増加しており、今後は、多品目の清澄(透明)果汁製造やOEMにも取り組まれていく予定です。
事業者の声
今回の清澄(透明)果汁製造技術の確立及び商品化が実現できたのは、自社に知見がない中、ご紹介いただいた経験豊富なプランナーさんのご指導とフードバレーアグリビジネスセンターで試作・検証を繰り返していただいたおかげです。
また、施設整備に際しても、資金計画や導入設備などへのご指導をいただきありがとうございました。
これからも情報交換を密にさせていただきながら地域資源を活用したモノづくりに努めていきます。