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黒糖のブランディング及び販路開拓の取組支援

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黒糖

 NPO法人ばらん家が製造・販売している黒糖の販路開拓を支援するため、販売価格やパッケージの見直しを支援しました。

 また、販路開拓アドバイザーを派遣し、バイヤーとの商談方法のスキルアップについて支援するとともに、料理レシピやポップなど販促グッズの作成について助言を行いました。

 これらの取組を通して、平成28年度は新規取引先を約3倍、販売量を約2倍に伸ばすことができました。

 

背景

   障がい者就労支援施設のNPO法人ばらん家は、芦北地域でさとうきびを農薬や化学肥料を使用せずに栽培し、通常固めるために使われている石灰などの添加物を使用せず、すっきりとした味わいの黒糖を製造しています。

    平成27年度、産業技術センターの技術支援を受け、和三盆糖のようなパウダー化に成功し、販売を本格化するのに当たり、収益性の改善、販路開拓のためのスキルを磨きたいとの相談を受け、支援を行いました。


支援内容

原価を踏まえた適正売価の設定と商品パッケージの見直し

 経営支援サポートオフィス(八代市に平成28年2月開設)と連携し、製造原価を把握し、適正な利益を踏まえた販売価格への見直しを行いました。

 また、価格改定に合わせ、販売先もこだわりのある層をねらい、上質感のあるデザインへの変更を助言しました。


販路開拓時の商談方法のスキルアップ

 販路開拓アドバイザーを派遣し、商談に必要なプレゼン資料の作成、プレゼン方法、交渉術について助言しました。


販促グッズの作成支援

 黒糖の利用シーンを広げ、料理素材としての活用方法を消費者に提案できるよう、レシピ作成を助言する料理研究家を派遣しました。

 また、無料ソフトを使ったインパクトのあるPOPの作成方法など、自ら取り組める販促グッズの作成方法について助言しました。

  • 販促グッズの作成支援


連携機関

  • 連携機関


成果等

 H27年度までの取引先は8社でしたが、平成28年度には新たに22社との取引につながり、販売量は2倍以上に伸びました。

 また、販売価格を見直したことで利益率が改善し、これまで手作業で行っていた堆肥の切り返し作業を購入したローダーで行えるようになり、作業の効率化につながりました。


事業者の声

ばらん屋副理事長 松原孝樹氏

   アグリビジネスセンターの支援のおかげで、品質に見合った適正価格の設定、販売方法の改善、パッケージデザインの見直しができ、販路拡大につながりました。

   また、商談会には、販路開拓アドバイザーの上田さんに同行していただき、バイヤーとの交渉の仕方、下代の決め方を実践を通して学ぶことができ、大変勉強になりました。

   私たち生産者は、販売の知識を得ることで、収入アップにつながり、生産意欲も向上していくと思います。また、有名になっていくことで、施設利用者の自信にもつながっていくことを実感しました。

   今後は、黒糖を使った新たな加工品開発にも取り組んでいきたいと思っています。


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