くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、当ネットワークの運営委員や関係者によるリレーコラムを掲載しています。
第90回目は、リストランテ・ミヤモトのオーナーシェフ 宮本 健信さんです。
4月に発生しました熊本地震において被災されたすべての皆様にお見舞い申し上げます。
さて、5年間、務めさせていただきました食農ネットワーク運営委員をこのたび退任させて頂くことになりました。
皆様のおかげで、このネットワークの多くの事業に参加させて頂き、大変勉強になりました。
この5年間、たくさんのことがありました。
自身の活動が認められ、農水省の料理マスターズに認定されたり、私が提唱させて頂き、多くの関係者の皆様と共に活動した「世界農業遺産・阿蘇」への認定運動、ミラノ万博への出展、そしてなによりも今年の熊本地震と目まぐるしくいろんなことが起きました。
地産地消、六次産業化、クールジャパンに地方創生と様々な観点から農業を活性化させようという動きが活発になる中、このことは大変結構なことなのですが、私は一貫して「足元の宝」を見つめなおすということを訴え続けてきました。
稼ぐ農業、海外進出ももちろん大事です。しかし、それを支えるのは地域だと思います。
飽きられたら終わり。だからこそ、私達、地域に住む住民が、故郷の農産物を「買い支え」しなければなりません。
私たちの故郷は一年を通して多種多様な農産物を生産できる非常に豊かな大地なのです。
このような恵まれた故郷に生まれたことに感謝し、その「宝」の大切さを、より知って頂く活動ができるのが「食農ネットワーク」だと思っています。
新しく生まれ変わる食農ネットワークに期待し、今後も陰から応援してまいる所存です。
お世話になった関係者の皆様、流通アグリビジネス課の皆様、本当にお世話になりました。