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くまもと食・農ネットワークリレーコラム【第81回:田中愛美委員】

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おたより
 

   くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、当ネットワークの運営委員や関係者によるリレーコラムを掲載しています。
 第81回目は、熊本県消費者協会の田中愛美さんです。

野菜 お便り

           「地産地消」とのお付き合い 

 我が家では、30年以上前から懇意にしている生産者がおります。

 その生産者は、農薬に頼らない合鴨による自然農法でお米を作っています。

特産品のお米やお茶、しいたけ、野菜など完全無農薬のものを毎日手作りの“お便り”とともに、私達消費者の元に送ってくれます。

 しかも作るだけではなく消費者に農業の大切さ、地元のものは地元で消費することの意味を教えてくれたり、お米にいたってはもみの選別に始まり育つ過程での田植え、また稲刈りの体験など、まさに「顔の見える関係」を築いています。

 子どもが小さい頃には、春は田植えのほかにたけのこ掘りやわらび狩り、夏は涼を求めて澄んだ水の流れる沢で沢ガニを獲ったり、秋になれば稲刈り体験やあか牛達にエサをやったり、そして冬には餅つき・・・おかげで今ではなかなか経験できない事をたくさんさせていただきました。

 「地産地消」という言葉が定着し、どこの地域でも地元の産物は地元で食べようという取り組みが積極的に行われています。

 熊本でもスーパーや飲食店で地元の食材を使った物をたくさん目にするようになりました。

 しかしその反面、国際的な協定への参加で地産地消とは逆の方向へ動こうとしていて、今後はますます海外からの輸入が増えると懸念されています。

 現実的に、農・水・畜産業を次の世代に引き継ぐ担い手が少なくなり、廃業をしてしまう生産者が多いという見通しの厳しい話も耳にし、何もできない自分を情けなく思ったりします。

 熊本は都市部から少し行けば、田んぼや畑が一面に広がり四季折々の風景を見せてくれる素晴らしいところです。こんなに自然が近くにあり地元の産物に恵まれている土地で生活している私達は、「消費をする」ということで自然やそれを守っている生産者の方々に恩返ししていかなければいけません。

 さて、今月も無農薬米と野菜のセットが届きました。

 この恵みに感謝しながら、毎日の献立作り、頑張りましょう!

 身も心もおなかいっぱいになるように・・・。


 

 


 

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