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くまもと食・農ネットワークリレーコラム【第75回:南委員】

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くまもと食・農ネットワークリレーコラム    【第75回:南委員】
 くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、当ネットワークの運営委員や関係者によるリレーコラムを掲載しています。
 第75回目は熊本県立大学教授の南久則さんです。
 

 くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、当ネットワークの運営委員や関係者によるリレーコラムを掲載しています。
 第75回目は熊本県立大学教授の南久則さんです。

くまもと食・農ネットワークリレーコラム    【第75回:南委員】

 

私は、熊本県立大学環境共生学部で、教育と研究に携わっています。研究室の名前は「臨床栄養学研究室」と言います。研究室の研究テーマは、炎症性腸疾患、生活習慣病の食事による予防、嚥下機能障害者・がん患者の栄養管理などを行っています。今回のコラムでは、新しく開発された食品素材を用いた研究について紹介します。

「新しい品種のお米を利用した加工製品の開発」
 新しい品種のお米であるWE米®は、ウルチ種の金南風の変異株を交配してできたモチ種の米のです。熊本県では、熊本製粉株式会社が合志市と協力し、平成25年より合志市で栽培を始めています。WE米®の澱粉は、通常の米澱粉とは異なり、枝別れの少ないアミロペクチンからなりアミロースは含まれません。また、澱粉粒子は細かく密で結晶性が高く難消化性を示します。食物繊維含量が高く、ビタミンEや総オリザノール量が多いのも特徴です。
 糖尿病は慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患で網膜症・腎症・神経障害などの3大合併症をはじめ多くの合併症を併発しやすい病気です。糖尿病の予防・治療には血糖コントロールを良好に保つこと、特に食後血糖の上昇を抑制することが重要と考えられている。
 そこで、本研究室では熊本製粉株式会社と共同で、WE米®を利用し、食後の血糖上昇を抑えることの出来る加工食品の開発に取り組んできました。この研究の過程で、WE米®を使用したパンを摂取した後の血糖値上昇が穏やかであることが明らかになってきました。また、同時に野菜を摂取すると、血糖値抑制に効果的であることが示されました。これは、日常の食生活の工夫が、糖尿病の予防や治療に寄与できることを示しています。
 今後も、このような熊本県の地域資源を活用した研究を続け、健康の維持・増進に資する方法を提案したいと考えています。また、このような研究に観覧するヒント・ご意見等がありましたらぜひご連絡ください。



 

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