執筆者 : 青木 満
くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様にくまもと食・農ネットワーク運営委員の日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただきたく、この度当ネットワークの運営委員によるリレーコラムを開始しました。
第6回目は、当ネットワーク運営委員の青木 満さんです。
食べ物と命のつながり
そういえば、昔はさむい時は根菜類を煮物や炒め物にして、暑い時は夏野菜をサラダや和え物にして食べていました。今はどうでしょう。食物で季節を感じることが難しくなっています。地域の子ども達に、季節野菜の旬を教え、旬の野菜のおいしさや栄養バランスの良い食べ方を、料理教室をとおして体験してもらっています。
食べ物は自然に中で育まれた命です。その命をいただくことで自分の命がつながっていること、健康な生活を送ることができることを伝えるために、子ども達に野菜の栽培や収穫を体験してもらい、食べ物の育ちを感じてもらいます。子ども達は、自分で育てたものはとても大事にします。食べ物への感謝の気持ちをもつことにもつながります。
地域に伝わる郷土料理の伝承も行っています。昔、どんな食事をしていたのか、高齢者の方々に聞き取りをします。高齢者の方はとても楽しそうに、懐かしみながら話して下さいます。「もう、大根の煮なますも、なごう食べとらん。嫁さんに炊事ば変わったけんな、なますを知らっさんもんな」と。
郷土料理をそのまま伝承することも大切ですが、子どもからお年寄りまで、みんなでおいしくいただけるように、現代風に工夫することも必要だろうと感じます。
今後も、地域に密着した活動を行い、地域の方々の食育や地産地消に貢献していきたいと思います。
熊本県食生活改善推進員連絡協議会 青木 満