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くまもと食・農ネットワークリレーコラム【第63回:河野委員】

最終更新日:
執筆者 :  河野 慶子

くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、当ネットワークの運営委員によるリレーコラムを掲載しています。
第63回目は、熊本市学校給食植木共同調理場、栄養教諭の河野慶子さんです。
 

 

 『子どもたちと接する中で』

 

 私が学校給食の仕事に就いて、この3月で10年となります。この仕事を選んだのは、子どもたちと触れ合うことが好きで、食べることも好き、という単純な理由からでした。給食時間に子どもたちと触れ合うことは楽しみな時間でもあり、様々な発見と勉強をする貴重な時間でもあります。
 4月、新1年生が入学してきます。体が小さいため、ランドセルにからわれている子どもを多く見かけます。そんな彼らです。給食時間、重たい食缶や食器かごを精一杯の力でふらふらしながら持って行く後ろ姿を見つめていると、大丈夫かな・・・と不安になるものです。けれど、日に日に足取りもしっかりとしてきます。最初は出せなかった大きな声も「1年1組です。いただきます!」と上級生をもしのぐ勢いで元気よく言えるようになります。そして、3学期ともなると、ついこの前までふらふらしながら運んでいた食器かごを、力強い足取りで運ぶではないですか。時には一人で抱えてくることすらあります。決まって誇らしげに「手に(取っ手の)型がつきました。」と報告してきます。必ず「頑張った証拠たい!」と返しますが、その成長ぶりには驚かされます。それとともに、給食はもちろん、給食時間に行われる一連の流れ自体が、子どもたちの体力面、精神面の成長の一助となっているのだと気づかされ、本当に嬉しくもあり、そして給食の担う責任も強く感じます。
 偏食のある子どもと接することも多いのですが、同時に、徐々に克服する勇姿を目にすることも珍しくありません。子どもたちは触れたことのない食材に臆病ですが、大人より対応力があります。実は、克服するために、大人も敵わないほどの策を講じているものです。
 給食時間、残さず食べることを強いられて、本当に嫌だったという思い出を同世代から聞くこともありますが、私が接する子どもたちにはそんな風には思ってほしくありません。子どもたちの目線に立ちながら、子どもとともに楽しい給食時間を過ごしたいものです。
 

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