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新企画!くまもと食・農ネットワーク運営委員リレーコラム【第4回:河原君代委員】

最終更新日:
執筆者 :  河原君代

くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様にくまもと食・農ネットワーク運営委員の日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただきたく、この度当ネットワークの運営委員によるリレーコラムを
開始しました。

 第4回目は、当ネットワーク運営委員の河原君代さんです。
 

 

   近年、地産地消、食育、安心・安全と食に関心が寄せられるようになりました。私たちが育った40年前は当たり前のことでした。周りに野菜畑があり、その日に料理する野菜は庭から台所へ持って行ったものです。
 食事も家族そろって同じものを食し、好き嫌いなど言えませんでした。しかし、現在、私もそうですが、小さい子どもから年配の方まで時間に追われ、自分自身の時間が塾だ稽古事だと、まともに食生活に有する時間をなくしているようです。
 一人ひとりが個食し、小食となり、孤食、粉食、等各自が好きなものを食べ、少子化で子どもの好きなハンバーグ、カレー等、歯を使わない油が多く含まれる食事が中心の食生活、これではいけないと食育が言われるようになったと思っています。日本人すべてがそうではないと思いますが、食習慣が確立される幼児から8歳、10歳まではしっかりした食事が不可欠のようです。
 朝食を抜くことで体力がなく、気力もなく、キレやすい子ども達が少しでもなくなり、骨の付いた魚、泥の付いた野菜を嫌がらないように若い母親も頑張ってほしいものです。私はいま上益城郡内で3ヶ所農産物の直売所を代表としてやっております。モットーは、よその地区に頼らない、地元上益城の農産物で、その日出荷で新鮮なものをその日に売り切る。おかげ様で、教育現場等色々と地産地消を推進されてますので、結構お客様にも恵まれ、日々売り上げは7年間右肩上がりです。野菜、くだもの、魚貝に旬があるのを知らない人が多くなった現在、消費者の人に熊本の旬の食材がいかにたくさんあるかを伝えていく事も直売所に関わる私たちが今から頑張らないといけないと思っています。
 2005年に食育基本法ができ、2006年に食育推進基本計画が決定されていますが、食育基本法の基本理念の7頁目は昭和バブル以前はどこの家庭でもあたり前だった様に思います。その事を国上げて考える時代になった今、自分たちに少しでもできる事、次世代に食の大事さを少しでも伝え残してやらねばと一人思っています。
 私事ですが、昨年、野菜ソムリエ、食育インストラクターを取得する事ができました。野菜ソムリエは一度不合格となり、再試験でやっと合格となり、受講から半年以上かかりましたが、55歳を過ぎた人間には大変なチャレンジでした。昔から勉強ができない上に、集中力がなく、20歳代の人たちがうらやましくてなりませんでしたが、同じ教室で学ぶ楽しさを味わうことができ、少し若返ったようです。
 また、食をアピールする場を多く与えてもらっていますので、食の伝承、地場野菜、旬のものを食の名人として名人の方々とともに幅広く活動していきたいものです。ありがたいことに、先日、上益城振興局で22年度の食育に関する活動を郡内の食の名人でやっていこうと話してきたばかりです。農業普及があり、食育につながる大事なことだと思っております。
 これからも他業種の方々に熊本の食の大事さを勉強させていただきながら学んでいこうと思います。

 

               嘉島町くまもとふるさと食の名人 河原 君代

 

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