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くまもと食・農ネットワーク運営委員リレーコラム【第48回:平山委員】

最終更新日:

 

植柳小学校の5年生による田植え風景
執筆者 :  平山義明

 くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、当ネットワークの運営委員によるリレーコラムを掲載しています。
 第48回目は、平山義明さんです。
 

植柳小学校の5年生による田植え風景
植柳小学校の5年生による田植え風景

 

八代平野の夜景「トマト定植後のハウス内の黄色灯点灯」

 

八代平野の夜景「トマト定植後のハウス内の黄色灯点灯」

 

 

びぷれす広場においての宣伝・販売活動

 

  びぷれす広場においての宣伝・販売活動

 

 

JAとしての役割について
             JAやつしろ 平山 義明
【農家の現状】
 農業を取り巻く環境は全国的な農業生産額の減少に伴い、近年の原油・肥料価格の高騰等に伴う生産コストの上昇や円高、デフレによる経済不況の影響で、昨年は農産物価格が品不足等により高価格で販売できましたが、コスト高により農家所得の低下と農家経営の悪化は否めない環境にありました。
 
 八代管内の農業は、これまで生産量が日本一の農産物として、トマト・晩白柚・いぐさを生産している有数の農業地帯として発展維持してきましたが、昨年の東日本大震災等により社会環境が大きく変化していく中で、トマト・い草の基幹作物への信頼が高まっているものの農業経営が大きく変化しています。
 
 特に、生産農家は生産性の向上やあらゆる省エネ対策の実施などにより経営改善に努めているものの、急激な価格低下と生産コストの上昇は生産者の努力の限界を超えて、自助努力では到底解決できない極めて厳しい状況にあり、余裕もない経営を強いられています。
 
【今後の対策】
 そこで、これらの課題や問題を踏まえ今後の対策として考えることは、JAやつしろの農業の再生に向け、多様化する消費者ニーズと食に対する不安が広まる中、今後は消費者目線で何事も対応していくことが、再生のカギがあると考えます。JAとしては、「安心・安全・信頼」を合言葉に「JAやつしろブランド」の更なる確立と、熊本県産の農産物統一ブランドマークを活用し、県下JAと連携し県内外一体的な販売活動を行い、農産物の安定供給に努める必要があると思います。
 JAやつしろにおいては、安全で安心な農畜産物を消費者に届けるため、生産履歴記帳運動(トレーサビリティー)及びGAP(農業生産工程管理)等に取組み、これまで農薬の適正使用・生産現場の環境改善に関する農家指導を継続して実施しています。
 
【活動報告】
 今回は活動の一部を紹介したいと思います。
県下のJAで「食育」の一環として5年間程度取り組んでいます「バケツ稲」を管内の幼稚園や小学校、中学校、老人ホーム等に配布を行ったり、小学校等においては、田植えから収穫までを体験してもらい作物の生育観察と収穫の喜びを味わってもらっています。
 トマト栽培においても、「黄色灯」を点灯し害虫を寄せ付けない事で減農薬に努めております。
 トマト関連施設は24年度において統一した選果機、糖酸センサーの導入により、品質向上及び栽培技術の平準化を図りより信頼できる産地を構築する必要があります。また、統一規格になるため販売戦略が展開でき生産・出荷・選果の一元管理による一体的な運用を進めて行きたいと思います。
 
 今後は、量販店・生協との直販や県下直売所・道の駅での販売会や大消費地にアンテナショツプ等を開設し、インターネット販売(JAタウン拡充)や通販等を利用し直販事業形態を取り入れる事も現代のニーズにあった形態かと思います。又、トマト加工施設で製造しているドライトマトやトマトピューレ、ケチャップなど加工品の販売拡大にも取組み、さらに農産物の販売促進の強化とJAやつしろブランド確立を図りたい(PR活動の強化)

 

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