執筆者 : 南久則
くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、当ネットワークの運営委員によるリレーコラムを掲載しています。
第35回は、熊本県立大学 環境共生学部 南久則教授です。
『市場体験のすすめ』
先日、熊本市保健所食品保健課の企画で大学生を対象に田崎市場を見学する企画があり、引率を兼ねて参加しました。日時は平成23年7月23日(土曜日)、午前9時から12時30分。参加対象は熊本県立大学環境共生学部の学生28名と熊本保健科学大の学生31名合計59名でした。 内容は「市場の業者からの説明」、「模擬せり体験」、「市場内の施設見学」、「市場における残留農薬の自主検査についての説明」、「残留農薬検査体験」、「市場における食品検査についての説明」など。せりの実際の様子や食品の安全性に関する自主検査の内容も学習でき貴重な楽しい体験でした。 今回の「市場体験」は、食品が我々の手に入るまでの流通の流れ、食品の安全性を確保するための取り組みなど改めて理解する良い機会となりました。今回参加した大学生の多くは、そして私自身も、小売店(スーパーなど)に行けば、食品は苦労なく手に入りそれが当然のものとして生活していますが、その根本となる仕組みには普段気づかずに生活していることを痛感しました。私たちは、「地産・地消」を、生産者と消費者の点から捉えがちですが、食品流通の点からも理解することの重要性を感じました。市場で行っている食品検査についても、さらに広く一般市民に広報さればと思います。 なお熊本地方卸売市場の沿革・概要については市場のホームページに紹介されています。
今回の様々な企画を実施していただいた熊本市保健所食品衛生課および田崎市場の関係者の方々にはこの場を借りましてお礼申し上げます。
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