世の中にはいろんな都市伝説がありますが、実は「タコ」に関するヤバすぎる噂があるのをご存じですか?
なんと…「タコ、宇宙人説」。
「いやいや、それ見た目がってことでしょ?」と思ってしまいますよね。
しかし実は根拠もあるらしく
・脳が9つあり、それぞれ独立している
・心臓はなんと3つ
・しかも「細胞レベルで宇宙から来たとしか説明しようがない」という論文をオーストラリアの分子免疫学者率いる研究チームが発表(Cause of Cambrian Explosion – Terrestrial or Cosmic? 」by Edward J.Steele)
本当かなあああああ???
てことで、その噂が事実なのか検証すべく、熊本の最南端・牛深(うしぶか)まで調査に行ってきました!
結果から言うと、タコ、めちゃくちゃ賢かったです。
目次
1.タコ漁に出発!
2.圧倒的な脱走スキル
3.で、結局「心臓は3つ」あるのか?
4.タコは冷凍した方がいいらしい
5.タコなのに「ブタ」!?牛深が誇る最強地元飯『ブタ和え』
タコ漁に出発!

松本大作さん(左)、松本一美さん(右)
やってきました午前3時の牛深漁港。まだ辺りは真っ暗です。
季節ごとに漁獲する内容は異なるそうで、オオダコは6月からお盆がシーズン。つまり今はめっちゃ忙しい時ってことですね。
にもかかわらず、そんなタコ=宇宙人説を検証したいとか謎の突撃取材を快く受け入れて船に乗せてくれるなんて、松本さんご夫妻、器がデカすぎます。
ちなみに聞いたことあります?タコに関する噂。本当に脳が9つあるんですかね
「あ~ありますよ。あとなんだっけ心臓が3つあるもんね」
「そうよ。だけん足は共食いしても自動的に生えてくるしね」
プロの口からも、まさかな肯定的な意見が...!よっしゃワクワクしてきたぞ!!!
圧倒的な脱走スキル
そんな話をしながら結構激し目な波に揺られていると、仕掛けのスポットに到着。
水深100メートルまで沈められた壺(つぼ)に入っているタコを捕まえる、いわゆる「タコ壺漁」のスタートです。
ウインチで一気に引き上げていくのですが、これがかなりの重労働。
ただでさえ重いタコ壺に、たっぷり海水を含んだタコが入っているので、引き上げるたびに船上が活気づきます。
「ここに塩分が入った水をかけます」
「そうすると勝手に出てくるんですよ」
ヌルン
本当に出てきた~~~!!!!
なんかアクティブに踊りよる~~!魚介って陸にあがれば勝手に息絶えるというイメージでしたが、タコは違います。
勝手に脱走するのです。
しかも迷いもなく海の方へと。
頭いいな!
「脱走しよっですよ!」と慌てて声を掛けましたが、お母さんは慣れたもんです。
一旦、船の生け簀(いけす)に入れられるタコたち。
ここでも割とすぐに脱走します。明確な意思がありありと伝わってきます。
「だけん居酒屋とかのいけすにはタコはおらんでしょ。あらすぐ脱走するけんよ」
同じ軟体動物でもイカはよく見かけるのに、生け簀で泳ぐタコって見たことない。
この日は結局、170個のタコ壺を回収し終了。漁獲量は仕掛けた数のおおよそ1割程度なのだそう。
厳しい世界ですね。
で、結局「心臓は3つ」あるのか?
吸盤は意外と汚れがあるからしっかりと洗っておくとよかぞ!など、豆知識を教えてもらいましたが、ここで本来の目的を思い出しました。
そう、本当に都市伝説のように心臓が3つあるのか問題。
「あるとは思うけど、普段これが心臓!って意識して捌(さば)かんから分からんなぁ(笑)」
我々が普段、頭部だと思っているこの部分は実はお腹。ここに内臓が入っています。
取り出してみたものの
う~~~~ん...分からん!
「これか!?」と思った部位はただのイカスミ(タコスミ)袋だったり。
結局、どれが心臓なのか肉眼では判別できず、本当に3つあるのかは謎のまま。
ただ、サイボーグ的な電子回路のように「3つの独立した心臓のような機能を持つシステム」がこの体に備わっているのだとしたら、やっぱり宇宙人説もあながち嘘じゃないのかもしれませんね。勝手にロマンが膨らみます。
タコは冷凍した方がいいらしい
新鮮なものはそのまま生でいただくのが一番美味い!採れたばかりのタコを刺身でいただきたい!!そう思っていたのですが、実は漁師さんいわく、タコは一旦冷凍をしたほうが食べやすくなるのだそう。
ということで...
採れたてピチピチのタコと冷凍のタコを刺身にして食べ比べてみることにしました。
う~~ん!これは好みが分かれる!
確かに冷凍したタコは、凍ることで細胞がほどよく破壊されるため、噛み切りやすい絶妙な弾力になっています。文句なしに美味い。
一方、獲れたてピチピチの生タコは、サイズさえ間違えなければ、普段お店では絶対に味わえない「ぎゅむぎゅむ」とした未体験の力強い食感が楽しめます。
- 食べやすさ・旨味重視=冷凍タコ
- 現地限定の圧倒的歯ごたえ重視=獲れたて生タコ
結論、どちらも最高。
ただし、生タコはサイズが大きすぎると、口の中で延々とガムのように咀嚼(そしゃく)し続ける羽目になるのでそこだけ注意です!
タコなのに「ブタ」!?牛深が誇る最強地元飯『ブタ和え』
タコ料理といえば、タコ焼き、刺身、酢の物、タコ飯などが定番ですが、食卓の「主役(メインおかず)」になるメニューって意外と少ないですよね。
でもここ牛深には、タコが完全に主役を張る最高の郷土料理があるんです。
それが「ブタ和え」。
名前に「ブタ」とついていますが、豚肉は1ミリも入っていません。 その昔、豚肉よりもタコのほうが圧倒的に手に入りやすかった時代に、「豚肉の代わりにタコを使っちゃえ!」と考案されたのが始まりだそう。
具材はタコと季節の野菜(今回はナスなど)。これを炒め合わせるだけのシンプルな料理なのですが…これが白米にもビールにも合いすぎる、文字通り「最強の地元飯」でした。
味付けの黄金比は、味噌・みりん・砂糖をすべて「1:1:1」で合わせるだけ!
めちゃくちゃ簡単で激ウマなので、ぜひ今夜のおかずに、天草の海の恵み「タコ」を使って作ってみてはいかがでしょうか?