熊本が世界に誇る大人気スポット、阿蘇山。
阿蘇山という単体の山はありませんが、巨大なカルデラを囲む阿蘇外輪山全体をそう呼んでいます。
阿蘇山といえば異次元レベルな大自然ですが、この景観を守るため、毎年春に「野焼き」が行われています。
その野焼きを継続させるため、とんでもなく有能なかわいいヒーローが誕生していたのです。
それがまさかの羊。
可愛さだけじゃない、彼らの活躍は優秀すぎて嫉妬を覚えるレベルでした。
目次
人の命と草原を守る「羊」のミッション
手仕事でつむぐ、もふもふの毛糸
阿蘇産の希少な羊毛は、ここでゲット!
最強のさすてなぶるしーぷ
人の命と草原を守る「羊」のミッション
今回お話を伺ったのは、南小国町で地域おこし協力隊として活動されている田苗玲奈(たなえ・れな)さん。
田苗さんは、阿蘇の草原を維持していくために、「牧野(ぼくや)」で羊を放牧する「メドウファーム」の運営を行う現代の羊飼いです。
牧羊犬としても活躍する愛犬のティム
阿蘇で飼育されている羊たちの重要な役割、それが「野焼きの事前準備のお手伝い」です。
そもそも、なぜ野焼きをするのでしょうか?理由は2つあります。
1.九州全域の水資源を守るため
2.きれいな草原をキープするため
もし草を放っておくと、あっという間に荒れた雑木林になって、景観だけでなく地盤の保持力も失われてしまうのです。
そのため野焼きが行われているのですが、そのまま草に火をつけると大火事になってしまいます。
そこで、あらかじめ他の箇所に火が燃え移らないように草を刈って防火帯を作る、「輪地切り(わちきり)」という準備が必要になります。
これが本当に大変。
足場の悪い急斜面で草を刈るなんて、人間の手では限界がありますし、今は人手不足や高齢化も深刻です。
そこで「じゃあその草、全部食べちゃってもいい??╰(*°▽°*)╯」ということで召喚されたのが羊たち。
結果は、想像以上にたくさんの草を食べてくれたため、あっという間に見事な防火帯が完成!
急斜面なんてお構いなしに、ものすごい勢いで草を食べ、人間が苦戦していた場所に、あっという間に防火帯を完成させてしまいました。
手仕事でつむぐ、もふもふの毛糸
そんな働き者の羊たちですが、春には一大イベント「毛刈り」が待っています。
暑さ対策や衛生管理のために行われるのですが、刈った羊毛は汚れや油分が付着しているのでそのまま羊毛製品として使うことはできません。
こんな感じで一枚皮にしたあと
汚れや油分を落とすために洗剤を溶かしたお湯で何度も洗って、乾かします。
これがもうめちゃくちゃ大変なんだとか。
昔は川で洗っていたけれども、今は洗濯機よ~っておっしゃってました!
洗う事数回。乾燥させるとこんな感じでさらにふっくらなりました!
それでも普段私たちが知る、いわゆる「毛糸」の状態ではありません。
さらにここから加工を行っていくのです。
ここで登場するのが、日頃なかなかお目にかかれない「糸引き機」。
昔ばなしの絵本でしか見たことがなく本物は初めて見ました。
こうやって「こより」を作るようなイメージで指先で太さを調整し紡いでいきます。
これもまた、大変な作業ですが、地道に紡いでいくと、みなさんがお店でよく見かける細長くきれいな毛糸に仕上がります。
阿蘇産の希少な羊毛は、ここでゲット!
この激レアな「阿蘇産羊毛」のグッズや素材は、この3店舗でゲットできます(2026年5月現在)。
(1)uuntone(ウントネ)
Instagram
https://www.instagram.com/uuntone1/
(外部リンク)
(2)Edernspiration(エデンスピレーション )
Instagram
https://www.instagram.com/edenspiration_anna/
(外部リンク)
(3)リパオ工房
Instagram
https://www.instagram.com/ripaokobo/
(外部リンク)
温かみのあるハンドメイド作品が好きな人は、ぜひチェックしてみてくださいね!
最強のさすてなぶるしーぷ
実は、大自然の牧野(ぼくや)で羊を飼育しているのは、全国でも熊本県だけ。
阿蘇の草を食べて、山を守り、私たちに上質な毛や肉を分けてくれて、最後はフンが大地を豊かにする。
まさに、阿蘇の羊たちは「循環型農業」を体現する必要不可欠な存在なのです。
この取組を支えるために、私たち消費者ができること。それは、彼らが生み出した製品を手に取ることではないでしょうか。
阿蘇の愛情が詰まった素敵な羊毛製品をぜひ一度、その温もりに触れてみてください。