One Piece, One Promise – Kurage of Sikitsu
魚を育てる人、海の結晶を生む人。
その想いを受け取り、消費者から一番近い場所で、海と人を結ぶのが料理人の仕事だ。
第3部は、海と向き合い続ける一人の鮨職人を訪ねる。
「毎度!海月です」
世界文化遺産の村・崎津。
ここで宮下大将は、海と人を結ぶ「架け橋」として板場に立つ。
「今日のネタは、海が決めてくれる。
目の前の海こそが、僕にとっての生産者なんです」
第1部の「魚」、第2部の「塩」。
それらを受け取り、究極の鮨へと昇華させる大将の仕事は、
板場の前だけに留まらない。
高齢化により漁師が減り、手入れが届かなくなった海では、
ウニが異常発生し、藻場を食い荒らしている。
藻場が消えれば、サザエも姿を消す。
幼い頃から見てきた宝の海の変化を前に、
大将は自ら海に潜り、ウニの捕獲やビーチクリーン、
海藻の種付けを続けている。
「自分たちの生活の糧である海を守らなければ、未来はない。
天草の恩恵を受けているのは、料理人も、食べる人も、
熊本みんな同じなんです」
ふく成の志、嘉六屋の結晶、そして海月の情熱。
三つの物語が重なり合い、天草の食文化を形作る。
この豊かな海を、こどもたちの未来へ繋ぐために。
一貫の鮨に込められた誓いは、
今日も天草の美しい海と共に、続いていく。