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【vol.33】本来の味がするアボカドやパッションフルーツを“日常の食材”に

最終更新日:

本来の味がするアボカドやパッションフルーツを“日常の食材”に

Tobase Labo・中川 裕史さん(宇城市)



Tobase Laboでは現在、40種類以上のアボカドとパッションフルーツを無農薬で生産しています(写真提供:Tobase labo)。
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 みなさんは、国産のアボカドを食べたことがありますか? 国産アボカド生産量は、国内消費量の1%以下と大変レアです。実は、熊本県でもアボカド栽培がされており、“地産地消”で味わえるのはとても貴重です。今回は、県産だからこそ味わえるアボカドとパッションフルーツをご紹介します!
栽培されているのは、宇土半島の先端部から橋で渡る戸馳島。四方を海で囲まれ、年間を通じて気温の変化が穏やかです。


写真提供:Tobase labo
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 輸入アボカドは産地であるメキシコや南米から日本までの輸送にかかる期間を逆算し、完熟前に収穫されています。しかし、戸馳島のアボカドは木になった状態で完熟させるので、濃厚なクリーミーさが味わえ、輸入物の味に慣れている消費者は驚かれることが多いです!




写真提供:Tobase labo
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 また、戸馳島ではパッションフルーツも栽培されており、その特徴は、酸味が穏やかでトロピカルな甘さが際立つところ。その芳醇な味と香りを最大限に活かし、保存料・着色料不使用のリリコイバター(ジャム)や、ドレッシング、スイーツなどに加工して販売されています。



写真提供:Tobase labo

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 このアボカドとパッションフルーツを戸馳島にある農園「Tobase labo」で栽培しているのは、中川裕史さん。中川さんは2016年から、JAEC(国際農業者交流協会)の農業研修プログラムを利用し、米国へ1年半の農業留学に行きました。そして、留学中に訪れたハワイ島で、「完熟アボカド」と、パッションフルーツで作った「リリコイバター」に出会いました。


中川 裕史さんは、40種類以上のアボカドを無農薬で生産。パッションフルーツの加工品をブランド化
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 米国留学から戻った中川さんは、早速アボカドとパッションフルーツの栽培に取組みます。全く栽培経験のない作物だけに、栽培方法については海外の文献などを調べることから始めました。その後、熱帯果樹の栽培の第一人者に出会い、ようやく栽培が軌道に。現在Tobase Laboでは、露地ものとハウスものの両方で40種類以上のアボカドを栽培しています。日本に輸入されているのは、ほぼ1種類だけなので、中川さんのアボカドは種類も豊富です!中川さんが栽培するアボカドは、11月下旬から2月上旬にかけて出荷され、主に無印良品のネット通販サイトで販売されます。気になる方はこの時期にぜひ検索してみてください。


Tobase Laboでの栽培風景(写真提供:Tobase labo)。

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 中川さんのパッションフルーツを使ったリリコイバターは「HANA no GAKKO」でも販売されています。果実を1瓶に2個ほど使用しているので、バターと言っても後味は爽やかそのものです。完熟した果実を使っているので、パッションフルーツの特徴である芳醇な香りと爽やかで優しい甘さを楽しめる、地産地消だからこそ出せる味をぜひご賞味ください!

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みんなの「やってみよう!」を応援する場所

HANA no GAKKO(花のがっこう)


 今年7月、地域を元気にする施設「HANA no GAKKO」としてリニューアルオープンしました。地域の特産品や生活雑貨などのセレクトショップ、宇城市で採れた野菜などを使ったメニューを提供するカフェもある複合施設です。パッションフルーツのアイスクリームなど、スイーツメニューも味わえます。

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■HANA no GAKKO(花のがっこう)

 住所:宇城市三角町戸馳373-3

 電話番号:0964-53-0550

 営業時間:10:00~16:00

 店休日:火・水曜

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