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【vol.32】八代海で育った今が旬の美味しい太刀魚(たちうお)を味わってください!

最終更新日:

八代海で育った今が旬の美味しい太刀魚(たちうお)を味わってください!

芦北町漁業協同組合田浦銀太刀出荷部会・岩田栄治さん(芦北町)



芦北町の田浦漁港で水揚げされる太刀魚は、肉付きが良く脂が乗っているのに白身魚特有のあっさりした美味しさもあります。この太刀魚は「田浦銀太刀(たのうらぎんだち)」としてブランド化されています。
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 9~10月にかけて旬を迎える太刀魚は、銀色で細長く、刀のようにキラキラした光沢と、水中で垂直に立って泳ぐ姿からその名が付きました。県内では、八代海沿岸を中心に年間約700~800tが水揚げされています。中でも、田浦漁港で水揚げされる太刀魚は、球磨川から流れ込むミネラル分を含んだ海水で育ったイワシを食べているため、品質が良く「田浦銀太刀(たのうらぎんだち)」の名で流通しており、地理的表示(GI)保護制度により保護されるGI登録産品にもなっています。他の漁港の太刀魚よりも2割ほど高く取引されることがあるほどのブランド魚です。




田浦漁港に水揚げされる太刀魚は、体長90~130cmほど。主に大阪を中心とした関西圏に出荷されています。県内のお店にも置いてあることがあるので、旬の時期になったら覗いてみては?
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 太刀魚の特徴的な銀色は、銀紙やマニキュアのラメなどに用いられる「グアニン」という色素層で覆われています。非常に繊細なため、手で触れるだけで指紋が付いたり、ぶつけると傷が付いたりします。そのため、網で一気に捕獲せずに、釣り糸とルアー(針)を使って釣る、手間のかかる「ひき縄釣り」という漁法で捕えます。銀色の艶と鮮度を保つためにすぐに海水氷で締めて港まで保存し、水揚げ後すぐに出荷されます。鮮度の良さが重要な魚なので、地元でこそ本来の美味しさが味わえます。




漁師歴45年のベテランの岩田さん。「ウロコがなく水温に敏感な太刀魚は、温暖化による海水温の上昇で、生息する水深も変わっている」と、環境の変化を感じています
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 漁師歴45年のベテラン、芦北町漁協田浦銀太刀出荷部会の岩田栄治さんが、この時期漁に出るのは、午前4時前。漁を終えて戻るのは午後3時ごろで、長い時は12時間近く漁に出ていることもあります。太刀魚が主なエサにしているイワシの群れを探し、他の漁師たちとも情報を共有しながらその日の漁場を探します。



その日の水揚げなどについて談笑する岩田さん(写真右)と法花津所長

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 岩田さんおすすめの食べ方は、「何と言っても地産地消で鮮度が高いからこそ味わえる刺身」。クセのない味なので、塩焼きや煮付けはもちろん、フライにすれば骨まで食べられるなど、いろいろな調理が楽しめます。また、芦北町漁協田浦本所の法花津俊也所長も、「県産だからこそ新鮮で美味しい。田浦銀太刀をぜひ多くの人に食べてほしい」と話しています。



芦北で新鮮な銀太刀を食べてみよう!

道の駅たのうら お食事処たばくまん


 南九州西回り自動車道・田浦インターを降りてすぐの「道の駅たのうら」にある「お食事処 たばくまん」では、地元で採れる旬の野菜や魚介類を使った料理を楽しむことができます。「田浦銀太刀を美味しく味わえる料理でもてなしているので、ぜひたくさんの人に来て欲しい」とのこと。隣の物産館「肥後うらら」では、芦北産の海産物加工品も販売されており、甘過ぎない秘伝のみりんで味付けされている「太刀魚のみりん干し」などがおすすめです。

  • 外観


 名物の太刀魚丼(950円)は、芦北産の太刀魚を片栗粉でカラリと揚げて甘辛のタレで味付けした一品です。ボリュームのある揚げたての太刀魚が盛り付けられていて、インパクトはもちろん、外はサクサク、中はフワフワの食感が楽しめる店の一番人気メニューです。他にも、産地ならではの太刀魚の刺身や太刀魚重など、多彩な太刀魚料理を食べてみてはいかがでしょう!

  • 太刀魚丼


■道の駅たのうら お食事処たばくまん
住所:芦北郡芦北町田浦657
電話番号:0966-87-2230
営業時間:11:00~15:00(土・日曜、祝日~18:00)
定休日:第2水曜日
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