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【vol.26】小さくても栄養たっぷり、食卓を彩るベビーリーフ

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独自の技術開発でベビーリーフ業界最先端を走る 果実堂(上益城郡益城町)

熊本の旬【ベビーリーフ】
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     今では食卓の一品として馴染みのあるベビーリーフですが、日本での歴史は浅く、アメリカのレストランで出されていた色とりどりのサラダを真似て生産されるようになったのが1996年といわれています。ベビーリーフという野菜の種類があると思っている人も多いようですが、小松菜や水菜、レタスなど、食卓でお馴染みの野菜の「幼葉」のことを指すもので、数種類の幼葉をミックスしたものが商品化されています。いわゆる野菜の赤ちゃんのようなもの。種を蒔いてから15日から45日で収穫されます。

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     今回ご紹介する「株式会社果実堂」は、グループの全農場の栽培面積70ha、830棟のハウスで年間800トンを出荷し、ベビーリーフ業界では業界国内最大規模、有機栽培ベビーリーフ生産においては日本屈指の企業です。

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     そんな「果実堂」で毎日収獲・出荷されているベビーリーフは1.5から2トン。収量だけでなく、その品質にも徹底し、同社で栽培されているベビーリーフは大部分が有機栽培です。 鮮度が命で、小さくてやわらかいベビーリーフは、収穫の際にスピードと細やかな作業が求められます。「果実堂」では、自走式ベルトコンベアの収穫機を使い、約90メートルのハウスをたった一人で、わずか40分で収穫が完了するといいます。これは、通常の1/2ほどの所要時間で、この機械を独自開発したというから驚きです。


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     「果実堂の考えに『改善』があります。常日頃から、課題改善を繰り返し、実行した改善は実に300以上」。そう話すのは、栽培管理部・栽培管理グループのチーフである木野勝浩さん。農業高校を卒業後、「これまで育てたことがないから面白そう」と9年前に入社。「実家は農家で、ベビーリーフも少しですが栽培しています。しかし、私自身、学生時代から農業の勉強、実習などでも育てたことがなかったので、挑戦してみたいと思いました。また、ベビーリーフは年に何回転も栽培できるところに魅力を感じたのも理由の一つです」。平均年齢30歳という若い人材が活躍し、どんどん改善を重ね成長していく同社で働くことが楽しくて仕方ないといいます。「現在、代表の高瀬は、農業全体の底上げを目的に、さまざまなノウハウをオープンにし、コンサル業も行っています。建築業から農業に参入した代表ならではの発想力に、驚くことばかりです」。まさに、「果実堂」は業界を牽引する企業の一つということです。


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 「ベビーリーフ栽培において大事なのは水の管理」と話す木野さん。「植物の9割は水です。この水を追求し、土を触って水分量を触診するためのマニュアルを作りました。その方法は、ベビーリーフの根元の土を握り、その固まり具合で6段階の水分量を診断するというもの。農場スタッフは、入社して1年でその誤差は1%までになります」とのこと。さらに、この水管理を徹底することで、雑草も生えにくくなり、収量の安定だけでなく、作業効率も上がるということです。


 「これによって、当初6期作だった ものを、10期作まで栽培回数を増やすことが出来ました」と木野さん。

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     さらに、「果実堂」の改善の中でも突出するのが「高瀬式14回転ハウス」です。水管理で限界の10期作を超え、14期作を叶えた「高瀬式14回転ハウス」を2015年4月に完成させました。


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 このハウスは、暖房などの設備に頼らず、ハウス内の温度を測定し自動で換気することで、ベビーリーフに最適な温度管理を行います。また、台風の多い熊本県でも安心できる耐風圧設計も実現した、低ランニングコストのハウスです。

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 刈り取った翌日には全国に出荷されるベビーリーフ。パッキング作業にも改善が多く盛り込まれています。「パッキングの目標や進捗度が分かる掲示板や、人が重たいものを運ばなくて良いように運搬システムも開発。当社は、『改善の会社』。私自身もさまざまな新しいことに挑戦できるので、やりがいを感じています」。

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     社員一人ひとりがやりがいを感じ、愛情を込めて作られる「果実堂」のベビーリーフ。彩りだけでなく、その栄養価にも注目されていることをご存知でしょうか。発芽して小さいうちに収穫するので、幼葉の持つ栄養を丸ごと摂れます。また、多品種を一度に摂取できることで栄養バランスも良く、サラダだけでなく、コンソメスープやペペロンチーノなどに加えるなど、いつもの料理にプラスするだけで彩りと栄養価がアップする優れものなのです。ベビーリーフは、まさに現代のパワーフードともいえるでしょう。


株式会社 果実堂

https://www.kajitsudo.com別ウィンドウで開きます(外部リンク)


今が旬
熊本の旬【エディブルフラワー】
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    食用として育てられた花「エディブルフラワー」。無農薬栽培されたビオラやバラ、キク、マリーゴールド、ヤブツバキ、ナデシコなどがあり、サラダなどの料理に飾ったり、ゼリーなどに閉じ込めたり、お皿の上を一気に華やかにしてくれる食卓を彩る立役者です。味のクセは少なく、料理に使いやすいと好評で、全国的にも生産が増えていることから、レストランなどの専門店だけでなく家庭でも使いやすい食材になってきました。いつもの料理の最後の盛り付けに、数種類のエディブルフラワーを添えるだけで、ワンランク上の仕上がりになること請け合い。バラのコーディアルやキキョウのドレッシングなど、加工品も併せて使用して、花のある食卓を楽しんでみてはいかがでしょうか。



<熊本県産の食材を買うなら!>

自宅用だけでなく、贈答用にも喜ばれるラインナップ

JAかみましき 農産物直売所 よかよかうまかとれたて市場 益城店

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 上益城エリアの新鮮な野菜が毎朝届く直売所。女性部が手がけていることもあり、「やわらかいキャベツ」など、商品特徴が分かりやすいよう工夫された商品名や、レシピや野菜の特徴が表記されているなど、消費者目線に立った提案が魅力です。「○○さんのキャベツが欲しいと、生産者さんを目当てにいらっしゃるお客さんも多いんです」と店長。12〜3月の毎週金曜の「焼きイモの日」も人気。LINE公式アカウントもありポイントを貯めるとお米がもらえるなど、通う楽しさもあります。


<お買い物オススメポイント>

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■冬スイカ・郷土の味

小玉の冬スイカ「ピノ・ガール」や、熊本で古くから食べられている保存食品「こるまめ」といった贈答にも喜ばれる商品も多く、全国発送にも対応しています。



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■新鮮野菜・生花

100名近い生産者から届く野菜は、どれも新鮮。生花の種類も幅広く、もちの良さも人気の理由です。



■ JAかみましき 農産物直売所 よかよかうまかとれたて市場 益城店

住所:熊本県上益城郡益城町木山260-1

電話番号:096-287-1147

営業時間:9:00-17:00

店休日:年末年始(12/31〜1/5)

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