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【vol.22】お花で彩りを添えて、いつもより特別な食卓の景色を

最終更新日:
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日常に華やかな景色を届けてくれる、“お家サイズ”の胡蝶蘭 株式会社なかがわ(宇城市三角町) 

熊本の旬【胡蝶蘭】

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     宇城市と天草との境目の地域にあり、八代海に浮かぶ戸馳島(とばせじま)。人口1,000人ほどのこの小さな島は、昔から温暖な気候を生かした花の生産が盛んで、「フラワーアイランド」とも呼ばれています。中でも有名なのが洋蘭の栽培で、戸馳島は全国有数の洋蘭産地でもあります。 そんな「蘭の島」で「胡蝶蘭(こちょうらん)」を育てる気鋭の農家が、「株式会社なかがわ」です。

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     胡蝶蘭と聞くと、お祝いなどで贈られる壮大な姿を思い浮かべるかもしれませんが、こちらで育てられているのは、サイズが小さな「ミディ胡蝶蘭」です。花の列は2〜3列で、高さは花器を入れても30〜40cmほど。家庭でも飾りやすい大きさです。

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     もともと、代々ミカン農家を営んでいたという中川家。当時、島では洋蘭農家が増えつつある時期で、中川圭太さんが高校を卒業して就農するタイミングで洋蘭農家に切り替えました。圭太さんは千葉県の苗屋さんで2年ほど修行した後に島へ戻って、洋蘭の切り花生産を始めました。その後、千葉県の恩師の助言を元に、生産・出荷の管理がしやすい胡蝶蘭に絞って栽培を始めるようになりました。

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     しかし、全国各地に胡蝶蘭の生産地がある中で、当時の「なかがわ」は新参者。何か新しい商品ができないかと思っていたある日、価値が低いとされていた小ぶりな胡蝶蘭を丸い花器に入れて、偶然手元にあったちりめんの風呂敷で包んでみたところ、可愛いアレンジになりました。「胡蝶蘭を特別なお祝い事だけでなく、日々のささやかなお祝いや日常の生活にも馴染む花として提案できる」と閃き、ミディ胡蝶蘭をちりめん布と水引で彩った「華てまり」が誕生。主流の大輪の胡蝶蘭とはまったく違う魅力に全国で人気が広がり、今やミディ胡蝶蘭のパイオニアとして「なかがわ」が認知されています。

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     さらに、お家のインテリアにも馴染むオリジナルの花器をつかった「Kou Bouシリーズ」も登場。胡蝶蘭を楽しんだ後、他の花の花器としても再利用できるようにと、デザインからこだわってつくっています。日々の暮らしの中で胡蝶蘭の美しい花弁を楽しみ、花のある生活の喜びを感じてほしい、という同園の思いもこもったシリーズです。

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     さらに、白・紫といった定番の色に加え黄色やオレンジなどカラフルな花が揃うのも、同園のミディ胡蝶蘭の魅力です。郵送で販売する際は「花の色はおまかせ」の場合も多いそうで、手元に届き箱を開封する際のワクワクも同時に届けています。

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     そんな同園のミディ胡蝶蘭の美しさの秘訣は、手間暇、愛情に加え、とにかく徹底した管理。ハウス栽培のため温度・湿度の管理はもちろんですが、発注を先読みして花を付ける時期をしっかり管理し、お客様の手元に届く時に適度に咲いている状態になるように心がけています。台湾から取り寄せる苗をどのタイミングで花まで育つよう調整するかが、腕の見せ所です。

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     かつては20軒ほどあった戸馳島の洋蘭農家も、後継者不足などで現在は8軒にまで減っています。そんななか、息子さんの裕史さんの存在が、同園の活発な生産を支えています。 

  •   もとは農園を継ぐつもりはなく、理学療法士への道を志していた裕史さん。しかし、ある日家業の手伝いに入った時に改めて農業の楽しさを知り、就農へと舵を切りました。アメリカの大規模農業を見たいと留学して現地の大学やナーセリーで学び、農業者としての視座を高め視野を広げて帰国し、その経験を戸馳島で生かしています。胡蝶蘭栽培に携わりながらも、アボカドやパッションフルーツの栽培・加工、さらに島でのフォトウエディング事業など、戸馳島を元気にするための活動を精力的に行っています。

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     そんな裕史さんの若い発想も力となり、独自のセンスでミディ胡蝶蘭栽培を展開し続ける「なかがわ」。国産では珍しいバニラビーンズの栽培にも挑戦するなど、その生産意欲はとどまることを知りません。さらに裕史さんは、戸馳島を訪れる観光客が「花のある暮らし、花のある体験」を楽しめるような、新しい地域振興への仕掛けにも取り組み始めています。花を愛しく思う気持ち、そして地域を大切に思う気持ちを養分に花咲く「なかがわ」のミディ胡蝶蘭、自宅に飾ってその背景にまで思いを馳せてみてはいかがでしょうか?


株式会社なかがわ

TEL 0964-53-0818

熊本県宇城市三角町戸馳1579-12

※ハウスを訪問して直接購入することも可能です。お電話にてお問合せを。



<熊本の冬の旬>

サトイモ

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     熊本県では西原村をはじめとする阿蘇地域や山都町での栽培が盛んなサトイモ。保水性、透水性、通気性に優れる阿蘇の火山灰の黒ボク土が、サトイモを大きく、独特のぬめりを強く育ててくれます。このぬめりには血圧や胃腸壁に働くとされる成分が豊富で水溶性食物繊維もたっぷり、さらにカリウムやビタミンB群、ビタミンCも豊富です。冬の季節の美容・健康づくりにオススメの野菜です。



<熊本県産の食材を買うなら!>


地元生産者との温かい交流も楽しめる


三角町物産館 ラ・ガール サンサンうきっ子 みすみ

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JR三角駅の正面、三角東港や「海のピラミッド」前にある物産館。三角町をはじめ、宇城エリアの名産品が揃います。海のすぐ近くという立地もあり、その日の朝に陸揚げされた海産物が揃うほか、地元の方が手づくりするお弁当なども人気です。天草への玄関口にあることから、天草観光の寄り道スポットとしても活用されています。


<お買い物オススメポイント>

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    ■柑橘類

  •  山と海が近い立地が広がる三角町は、柑橘の町。12月から出荷が始まるデコポンに加えて、様々な柑橘類が冬からGW頃まで揃います。その種類の多さは驚くほど!


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    ■洋蘭

  •   “フラワーアイランド”戸馳島から車で約5分の場所にあるこちらの物産館。島の生産者が手掛ける洋蘭も一同に揃います。敷居が高く感じそうな胡蝶蘭も気軽に手にすることができます。


■三角町物産館 ラ・ガール サンサンうきっ子 みすみ
住所:熊本県宇城市三角町三角浦1160-179
電話番号:0964-27-4188
営業時間:9:00-17:00
店休日:水曜

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