執筆者 : 青木 満
くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、当ネットワークの運営委員によるリレーコラムを掲載しています。
第27回は、食生活改善推進員連絡協議会の青木満さんです。
昔の食生活のすすめ 食生活改善推進員連絡協議会 青木 満
昔、何もない時代に育った者から見れば、今は金さえ出せば何でも手に入る時代。しかし、何となく寂しい気もする。例えばポテトチップス、昔は何だったんだろう。さしずめ、ふかし芋かな。ケーキは芋まんじゅう、ホットケーキは焼きだごといったところだろう。今にして思えば、学校から帰ってくると、ふかし芋か焼きだごがおいてあった。草餅やおはぎはご馳走だった。草餅やおはぎだって我が家にあるもので作る。買うのは砂糖と塩、草餅の草はよもぎ、おはぎのあんは小豆を炊いて潰して布袋でこして(せんとり)、こしあんをつくり練り上げたもの。とっても手が込んでいると思う。その分美味しかった。 今では主食、主菜、副菜、汁物、デザートと普通に食べているが、昔は、朝は御飯に味噌汁に漬物。昼は御飯に漬物、しょんしょん、時々たまご。夜も御飯にだんご汁、煮〆、時々魚。これが一般的な食生活だったと思う。 子ども料理教室で、昔のおやつ作りをすすめるとき、その時は食べるが作っては食べないと言われがっかり。それでもめげずにホットケーキに、ほうれん草と大根葉をみじんぎりにして、混ぜ込んで焼いてみた。ちょっと甘みを入れて焼けば美味。いろいろと工夫することで、野菜の摂取量も増えるのではと思う。昔の料理を今風にアレンジし、スローフードで楽しめるのではと・・・。
“食事は楽しく作り、楽しく食べるもの”
そして、高齢者の昔話に耳を傾けることも大事かなと思う。まずは物を大切にするところから学んで、地産地消に貢献できれば幸せかな。
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