執筆者 : 岩田幸治
くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様にくまもと食・農ネットワーク運営委員の日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただきたく、この度当ネットワークの運営委員によるリレーコラムを開始します。
第1回目は、当ネットワークの代表である岩田幸治 熊本東部青果株式会社常務取締役です。
「デフレ」この時代だからこそネットワークの力で!
新年明けましておめでとうございます。
くまもと食・農ネットワークも発足から8年目を迎えました。当初は手探りで進めて来ましたこのネットワークもいろんな皆様のおかげで何とか「地産地消」の意義を県民の皆様にお伝えできて来たのではないかと思っております。
時を同じくして昨年の3月には「くまもと地産地消推進県民条例」も制定され、推進にも拍車が掛かって来たのではないでしょうか。
しかしながら最近は世界的な不況の影響でわが国は「デフレスパイラル」に陥っているとの報道が毎日のように伝えられています。私も仕事柄それを強く肌で感じる一人です。
このような時だからこそこのネットワークの力が必要なのではないでしょうか。本ネットワークの会員の皆様はさまざまな職業、活動等をなさっておられます。消費者団体、卸売業、小売業、量販店、百貨店、生産者、生産団体、飲食業、大学の先生、病院の先生、ホテル業、学校給食関係者、そのほか数え切れない程のいろいろな皆様がこのネットワークの活動に携わっておられます。
先ほど記しました「デフレスパイラル」の件ですが、このようなさまざまな立場の皆様がお互いの立場を理解しあうことによって改善することができると私は考えております。そんな甘いものではないとおっしゃる方も多いでしょう。しかし、私はそのように強く考えます。
そこで皆様に提案です。ご家庭でプランター菜園をやってみませんか。私は3ヶ月ほど前から取り組んでいます。理由は「生産者の方々のご苦労を少しでも分かりたい。」そういう気持ちからです。やってみると最初は楽しく新鮮な気持ちでいました。ところが日が経つにつれ病害虫は発生するし、寒さで生育は止まるし、あげくには枯れてしまうし、思ったように育ってくれません。生産者の方々のご苦労がほんの少しでも体験できたのではと思っております。そして何とか収穫しそれを口にしたときの感動は予想以上でした。
皆様方もチャレンジしてみませんか。
そしてお互いの立場や気持ちを少しでも分かることの出来る自分になってみませんか。
熊本東部青果株式会社 常務取締役 岩田幸治