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くまもと食・農ネットワークリレーコラム【第114回 伊藤 敦子委員】

最終更新日:
 

 食農ネットワークコラム

                     (有)アグリパーク熊本 伊藤敦子

                     

 農業に携わって約4年目になりました。                

 食農ネットワークでは消費者の立場からと、個人的な農業者という両方の立場から関わっています。                

 食生活アドバイザーや野菜ソムリエという資格を持っていますが、次世代の食生活にどう関わっていけるのか、また、農業の将来に対して危惧を感じていました。                     

                     

 今回【2019春 地産地消のつどい】にて(九州大学持続可能な社会のための決断科学センター  准教授 比良松道一氏の講義を拝聴して、食で繋がるということ、心を育てるということを感動とともに、自身の生活を見直し次世代の子どもたちに伝える必要があるということを思い知らされました。           

                     

 千恵さんが乳がんで幼いはなちゃんを残して旅立つ際に、その子の将来を考えて、わずか4歳の子どもに味噌汁を作る事を教えるドキュメント「はなちゃんのみそ汁」という映画のお話がありました。何歳からでも料理をすることが出来るという教え。食べる事で生命にパワーを持てる事。             

 現にみそ汁を毎日食べることで、乳がんのリスクも減るという研究結果もあるそうです。.                     

 次に元滝宮小学校校長の竹下和男校長が始めた「弁当の日」教育のお話です。        

 小学5.6年生に年5回程度の「弁当の日」をもうけて、自分の力だけで弁当を作らせた。初回は、普段手伝う子、そうでない子の落差があったが、回を重ねるごとに各自が努力してどんどん上達していく様子、また、下級生まで興味を持って作るという力を伝承していく様子。            

 買い物をすることから、食材に興味を持つ事、料理をするために親と繋がり、片付けの際に廃棄物にまで視点を広げる力。子ども達の吸収力は無限大であり、その芽を忙しいからとか親や周りの都合でつむことが、未来にとってどんなに不利益かを改めて実感しました。            

 比良松氏は、大学生に「自炊塾」を開講されている。                    

 生徒たちはもともと料理をすること、食べることに興味を持っていて、食を通して新しい発見をしていく。また、農家への感謝、親への感謝、環境への感謝・・・相手を思いやるという一番大事な心が育っていくということだった。                  

                     

 私自身、子育ての頃は忙しいのを理由に、娘には殆ど家事をさせていませんでした。   

 今、結婚して少しづつ食に対して興味を持ってきたようです。           

 家でとれた無農薬の野菜を色々調理して食べる努力をしています。             

 丁度5歳の孫がいますが、お手伝いさせるまでは余裕がなさそうです。                    

 非力ではありますが、孫に料理を教えて一緒に食を通じて繋がっていけたら次世代に何か伝承していく一役を担えるのかな?と思います。                

                     

 今回の講義は食育についてたくさん考えさせられました。                

 次回の地産地消のつどいもとても楽しみです。皆さんも是非ご参加ください。  
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