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くまもと食・農ネットワーク運営委員リレーコラム【第9回:田口委員】

最終更新日:
執筆者 :  田口信博

くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様にくまもと食・農ネットワーク運営委員の日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、当ネットワークの運営委員によるリレーコラムを
掲載しています。
 第9回目は、当ネットワーク運営委員の田口信博さんです。
 

 

 私は、JAやつしろに勤務しており、もともと営農指導員であります。
 いま、この原稿を書いているときも連日、野菜が高いと品薄と新聞やテレビで報道されています。先輩の技術者から、農業は気象が7割、土の力が2割、人の技術が1割と教わってきました。農産物は工場で生産されるものではなく、自然相手で天候に左右されるのであります。去る3月11日と3月27日の遅霜の影響で農作物に被害が出ております。特に、馬鈴薯やお茶、果樹の中でも新高梨はかなり被害がひどく深刻な状態であります。

 特産の新高梨は、台湾へ平成16年から毎年80トンを輸出しており、海外へ活路を設ける販売戦略の花形的存在であり、これが途絶えはしないかと心配しています。
 八代と言えば、冬春トマトの大産地で生産量は日本一であります。八代平野のトマト栽培は黄色灯・粘着テープ・防虫ネットの利用による農薬の使用回数を減らした栽培で「はちべえトマト」のブランド名のもとに全国に販売をしております。

 このたび、さらに4月にこの日本一のトマトを利用した加工を本格的に行うために6次産業としての加工所がオープンしました。ドライトマトやケチャップなどすでに販売され好評を博しており、品薄状態だったために今回の加工所建設の運びとなりました。6次産業としての生産者もJAや行政も非常に期待しております。皆様も機会があったら是非、ご購入くだされば幸いです。

 最後に私事ですが、4月1日付けで異動となりました。1年間と短い期間でありましたが大変お世話になりました。いろいろと勉強させていただきありがとうございました。

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