くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、リレーコラムを掲載しています。
第97回目は、くまもとふるさと食の名人 河原 君代委員です。
平成17年6月に食育基本法が制定されました。どうして子ども達の心身を育む食育を国が勧めることになったのでしょうか。明治31年に医師・薬剤師である石塚左玄により食養生指南書が出版されたのを機に少しづつ食育に目が向けられるようになりました。当時の報知新聞編集長だった村井氏は、「まずは知育よりも体育よりも一番は食育の事を研究しないのは迂闊の至りだ」と書いています。
日本人には農耕民族の誇りがあり米を主食としてきましたが、戦後はアメリカ式になりジャンクフードが時代に合っているという流れになりました。しかし他国の民を日本人と比べると、体格や食生活に大きな違いがあるのです。やはり日本人にとっては米、野菜、魚が地域に根差した食文化なのではないでしょうか。
現在子育てで忙しくされている保護者の方々にお願いしたいのは、米は県産米でおいしいものが各地にあり、スイッチ一つで米からご飯になります。ネイルをしてても米だけは炊けます。おかずは本当なら母の手づくりが一番ですが、それはそれでいいのです。ただ伝えてほしいのは、店舗にあるおかずは全て脂質、糖が多くなっており成人病リスクを高めるということです。愛する我が子の健康のためにも10分の1でも構わないので手づくりをしてほしい、ただそれだけです。
<6月3日に嘉島町の幼光保育園で開催された食の名人による食育活動の様子>
| | |
「当日の活動の様子」 | 「おにぎらず」(時間のない朝でも簡単に作れます!) | 「活動に参加した食の名人たち」 |