「大切な人への贈り物と言えば花束」
確かに、華やかで特別感を生み出しますから、大切な方にこそ贈りたいもの。
しかし、自分に対して...となった場合はどうでしょう。
「よし!今日頑張ったからご褒美として自分に花を贈ろう!」とはなりにくいものですよね。
でももらって嬉しいものは、自分に贈っても問題はないはず。
せっかくならば、特別じゃない普通の日でも、もっと気軽に花を取り入れることができれば素敵ですよね。
とはいえ、やったことがないゆえにハードルが高く感じてしまうのも事実。
そこで今回は、日常に寄り添えるようなアイディアをご紹介します!
トルコギキョウって数百種類もあるんだって
サクッと花屋さんに行って一目ぼれしたお花を購入するのもアリなんですが、せっかくなら地元熊本県に根付いたお花がいい。
調べたところ熊本県は、長野県に次いで全国2位の生産量のトルコギキョウの産地ということで、トルコギキョウを育てている農家に出向き、購入前にちょっと豆知識を得ようとやってきたのは八代市鏡町。
<岩村信吾さん>
栽培するハウスでは、まさにあふれんばかりの花が咲き誇っていました。
薔薇やカーネーションのように見えるこれがトルコギキョウです。めっちゃ華やか!
トルコギキョウは数百種類あるのですが、岩村さんが栽培されているのは
セレブガーネット(真ん中のピンクの花)と
ボヤージュアプリコットなど10種類以上を出荷しています。
見た目の華やかさから、結婚式場などで使用されることが多いのだそう。
<キキョウ>
名前からてっきりキキョウのようなお花なんだと思い込んでいましたが、昭和50年代から、八重咲きや大輪、小輪と花びらの数が増え、色もピンクやクリーム色、そして緑や茶色、複色と、バリエーション豊かな品種がつくり出され、現在のような形になりました。
それにしても美しい...。
薔薇のように強い香りはないので「お花は好きだけど香りの強さがちょっと...」という方にもピッタリです。
-立派な花たちですね。
「今あるのはそうですね。でも今年は(2025年8月の)水害の影響で秀品率(しゅうひんりつ)が悪かったんですよ」(岩村さん)
秀品率とは、簡単に言うと花のランク付けのことで、もっとも秀でたものが「秀」。
次に「優」、「良」と続きます。
ハウスの中で堂々と咲き誇るトルコギキョウですが、2025年8月八代地方を襲った水害では大きな被害を受けました。
「こんな感じでもうあっという間に浸かりましたね」(岩村さん)
一目散にビニールハウスに向かい被害を抑えたかったのですが、今回の水害は夜中だったこともあり、家族から反対され翌日向かうとこのような状況でした。
しかし出荷されるトルコギキョウたちはどれも元気そうに見えます。
「立派じゃなかですよ。ほら葉のとことかね」(岩村さん)
素人目から見れば全く見分けがつかないものですが、これらは規格外。
出荷できなかったものは収入にはなりません。
しかし後ろばかりむいても仕方がない。
目の前の花たちを1輪でも多くの人の手元に届け、笑顔になってもらえるきっかけになれば、と前を向いて作業をされていました。
花農家は、我々消費者に直接、商品をアピールする機会はありません。だからこそ、出来がすべてなのです。
実は花市場では「花農家の指名買い」は珍しくはない世界。物言わぬ花だからこそ、その品質の良さで「この方が作る花ならば」と指名されることがあるのだそう。
また花のランク決めは出荷する花農家が行います。
「だけん中途半端な商品はやっぱり出しきらんですよね。今回は水害があったけんて、品質を落とすようなことをすれば、信頼関係に傷がつくからですね。」(岩村さん)
目先の収入と引き換えに今までの信用が崩れることはもちろん、自分たちが精一杯の手間暇と愛情をかけて育て、自信のある花しか出さない、という責任感の現れが垣間見れた気がします。
それだけプライドをもって、大事にお花を育てているのです。
一輪挿しでもこんなにキレイ!
読者の皆さんも花が欲しくなってきたかと思うのですが、花農家から直接購入はできないので、お花を買うなら花屋さんに行ってみましょう。
ということで、次にやってきたのは熊本市中央区にある「Leaves House(リーブスハウス)」。
<代表の荻原 博明さん。フラワー装飾技能士1級>
フラワー装飾技能士とは国家資格で、合格率は30%前後。
県内でも資格保有者は数十人というかなりレアな資格をお持ちです。
店内には、同じ花でも表情が違う個性豊かな花たちがズラリと並んでいます。
店内を見回すと「わあいいな、欲しいな」なんて思ってしまいますが、花束を購入してもすぐに枯らしてしまうし、なんなら飾る花瓶さえもない。
だから余計に、自分自身へお花を贈るのはハードルが高いのです。
「そういう方、案外多いんですよ。どうしたらいいんだろうって。そんなに深く考えることはなくて、例えば一輪でもこういう感じでポンっと。そこにあるだけで存在感があり心が華やぎますよ。手入れがしやすい花っていうのもありますし、花瓶もライフスタイルにあったものをご提案できます。お気軽にご相談ください」(荻原さん)
正解がない世界だからこそ、勝手に敷居高く感じていましたが、自分が見て楽しむのが一番だと語る荻原さん。
2輪あれば少しだけ高さや角度を変えてあげる。それだけでもこんなにも表情が変わってきます。
「そこにほんの少しグリーンを足すだけでもずいぶんと印象が変わってきますよね」(荻原さん)
そのほか花瓶の大きさの違いなどでも変わってくるのですが、そのあたりの相談にも気軽に乗ってもらえるのは、専門店ならでは。
もうまったくどうしていいのか分からない!!って方は、まずお花屋さんに相談すると適切なアドバイスをいただけますよ。
「自分自身への贈り物にお花を購入する」というのは、少し敷居が高く感じていましたが、食べ物と違ってしばらく愛でることができますし、何気ない日常をそっと彩ってくれそうですよね。
一輪だけ購入する方も多いそうなので、まずは気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
リーブスハウスのマップを見る
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