夏の暑気払いとして土用の丑(うし)の日にうなぎをいただく。これは全国で根付いている習慣ですが、実は冬土用の未(ひつじ)の日があることはご存じでしょうか。
そもそも冬土用の未の日とは一体何なのか?を調べてみました!
「丑の日」があるなら「未の日」だってある!
「どうやら冬土用の未の日というものがある」その情報を頼りにやってきたのは、熊本市中央区にあるJA熊本経済連。
出典 JA熊本経済連
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担当者に話を伺ったところ、そもそも「土用」とは季節の変わり目を意味する用語で、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前のそれぞれ約18日間のことを指し十二支(子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い))の順に巡り、12日に一度未の日が訪れるのだそう。
つまり季節の変わり目に、縁起がいいと言われる食材を食べて元気になりましょうというコンセプトが「冬土用未の日」ということですね。
もとは江戸時代、「丑の日には『う』のつくものを食べると体に良い」という言い伝えがあったことから、夏土用の丑の日にうなぎをいただく風習が生まれたので、未の日には『ひ』の付くもの、もしくは赤いものを食べると良いということで赤い食材を推しているのだそう。
熊本の赤の代表的な食材と言えばトマト!食べて応援!買う事も復興支援のひとつ!
せっかくだし「土用未の日」にちなんでなんか赤いものは...と探したところありました。
そう!トマト!
熊本県民は、生産量日本一を誇るトマトを積極的に食わなんでしょ!
ということで、次にやってきたのはトマトの一大生産地、熊本県八代地域。
わあ~立派なビニールハウスだと思ってしまいますが、実はここも2025年8月の大雨で甚大な被害を受けています。
<写真右端 トマト農家の東家誠也さん>
今年のトマトは高いなあ、そう思ったことはありませんか?実はトマトの産地である荒尾・玉名地域、宇城八代地域が被害を受けたことも少なからず影響しているのです。
水害が発生したのは2025年8月10日。その日は部会で「10日からトマトの植え付けを行おう」と決めていた日でした。
「なので、まさにその日の夜のできごとですよね。深夜一気に水かさがあがって、このあたりのハウスも冠水してしまいました」(東家さん)
定植が遅れ、例年の出荷時期から遅れてしまったことと、一度水に浸かってしまった苗は、生育が遅れたり、病気を発症するリスクが高かったりするので、はじめの出荷量が落ち、その分値段が高騰。
この日も関西方面からスーパーのバイヤーが多数集まり「どうにかして出荷できないか」「量を確保できないか」との相談がきていました。
「今、仲間たちのトマトも徐々に生育しているので12月下旬ごろには出荷量も安定していくんじゃないでしょうか」(東家さん)
ということは、トマトの出荷量が落ち着きを取り戻すこの時期に、熊本のトマトを食べれば縁起がいい!ということですね。
せっかくなので、トマトのプロである東家さんに美味しいトマトの見分け方を教えてもらいました。
分かりやすいのは、この星のようなマークの有無。ハッキリと出ているほうが美味しいトマトの証なのだそう。
でも寒い時期になかなかトマトは...
そのままでも充分に美味しい八代のトマトですが、寒い時期に生のトマトをいただく機会は少なくなるもの。そこで、せっかくならば栄養バランスも考えられる、何かいいアイディアはないかと探したところありました。
その名も「ナトカリ」。
出典 カゴメ株式会社
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高血圧の原因として挙げられるのが、ナトリウム(塩分)の取りすぎと野菜不足。
そこで、ナトリウムを体外に排出する機能がある、カリウムを積極的に食べてバランスを整えよう!ということで
ナトリウムとカリウム、それぞれの頭文字を取って「ナトカリ」と呼ばれています。
このカリウムを多く含む食材のひとつがトマトなんです。
(「ナトカリ」は、高血圧管理・治療ガイドラインなどにも掲載されています。)
出典 カゴメ株式会社
(外部リンク)
「カリウムって言われてもどう摂取していいのか分からない」という方は上のマップをご覧ください。
例えば普段のハンバーグにミニトマトをつける。たったこれだけでもナトカリ比が下がります。
出典 カゴメ株式会社
(外部リンク)
またトマト味のスープや、野菜のトマト煮も有効。
これなら、冬の時期でもトマトを摂取できますし、なによりナトカリ比のバランスがとれ健康促進にもつながるのではないでしょうか。
※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを。
※腎臓病の方はカリウムを制限する必要がありますので、必ず主治医にご確認ください。
※普段から塩分摂取に気を付けた食生活を心がけましょう。
八代のトマトはここで買えるよ!
全国どこでもトマトは生産されていますが、せっかくならば8月の大雨の復興応援も兼ねて八代のトマトを購入したいもの。
しかし、スーパーなどで購入する場合、産地の表記って「熊本県産」とはあっても熊本県のどこの地域までかは記載はなかなかありませんよね。
特に八代産のトマトはそのまま県外へ出荷されることもあるので、意外と意識をしなくては入手困難。そこで「八代産のトマト」が購入できる場所をと伺ったところありました。
JAやつしろ農産物直売所「ドレミ館」。
店内には地元八代で採れた新鮮なお野菜が並ぶなか、トマトもありましたよ!
少し青いものを購入すると日持ちしますので「箱買いしてもそんな一気には...」という心配もいりません。
2026年の冬土用は1月17日(土曜日)から2月3日(火曜日)までで、この期間中の未の日である1月21日(水曜日)と2月2日(月曜日)が冬土用未の日になります。
ぜひこの機会に縁起がいいと言われる赤い食材、熊本県産のトマトを食べて元気になりましょう。