「くまもとふるさと食の名人」(以下、「食の名人」)は、郷土の伝統料理等について卓越した技術、経験、知識等を有し、食文化発信の拠点として伝承活動に取り組んでいる方を熊本県が認定しているものです。
県では「食の名人」を講師として、若い世代へ向けた地域の郷土料理の出前講座を各地域で実施しています。
第7回は1月16日に花房小学校、5、6年生の25名の生徒を対象に開催しました。
菊池市内担当の「食の名人」開さん、坂本さん、上田さんの3人が講師となって「お姫さんだご汁」を作りました。
「お姫さんだご汁」とは、サツマイモを蒸してつぶしたものに小麦粉を入れ、よくこねて作っただご(だんご)を片手でちぎり、色んな野菜と一緒に汁の中に加え、最後に味噌を入れるものです。「お姫さんの肌のようにやわらかい」ので、この名前がついたそうです。
各班の調理台に名人さんが付き、野菜の洗い方、皮のむき方、切り方を教えていきます。
「包丁で手ば切らんようにね!」とこまめに目配りをしてくれました。
菊池市の名人さんたち
野菜の切り方を解説
洗ったり、皮をむいたり
次は団子づくりです。サツマイモの皮を剥き、小さく切り、茹で、潰し、小麦粉と水と一緒に混ぜ、こねていきます。
こね終わったら、次は一口サイズにちぎり、野菜と一緒にいりこ出汁でゆでて、お味噌を入れて完成です!
給食前の授業でしたが、みんなたくさんお代わりしたので、鍋にいっぱいあった「お姫さんだご汁」はあっという間になくなってしまいました。
名人さんたちにも、コロナ禍以来久しぶりの出前講座だったと喜んでいただきました。