くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、リレーコラムを掲載しています。
第108回目はくまもとふるさと食の名人 河原 君代委員です。
<食育指導>
河原 君代
私は、上益城地域の平坦地区で農業をやり、食育指導をさせていただいております。
嘉島地区は熊本市の東区から南区にかけて隣接している土地柄もあり、若い方々と多く接しております。
最近では食育への関心も高まり、保育園、小学校での出張講演依頼のほか、行政から田植え、稲刈り体験を通じた指導の要請等も増えておりますが、対応できずにお断りせざるを得ないような状況が続いております。
食育とは、稲作りからと思われているようですが、家庭での日頃の食事が第一だと常々お話ししております。「コンビニに頼ることなく、朝が苦手であれば夜のうちにご飯を炊いてください。ご飯があればおかずは何でも良いですよ。」と、お話しさせてもらいます。
タンパク質や炭水化物、ビタミンだと話しても、子どもに作って食べさせるのは偏ってくると思います。
まず母親、また保護者の方々に言うのは、子どもが立ち上がる年齢になると机の上にある食べ物は口に入れます。危険な物はテーブルの上に置かないとは思いますが、置いてはいけません。
お腹がすいたら何かしら食べます。そのためにまずお菓子ではなくご飯を炊いて、おにぎりを作っておく事を提言させてもらいます。野菜を多くとるとか、肉、魚をとる等は、次の段階です。まずは朝食をとらせてくださいとお願いしています。
改めてにはなりますが、食育の基本はまずは家庭での教育からということを今年も伝えていきたいと思っております。