くまもと食・農ネットワーク会員や当サイトをご覧の皆様に、くまもと食・農ネットワーク運営委員の、日頃の地産地消に関する活動や考えをご紹介することで、皆様の更なる地産地消活動への一助にしていただくため、リレーコラムを掲載しています。
第103回目は、特定非営利活動法人 熊本消費者協会 田中 愛美さんです。
食農ネットワークの運営委員になって5年が経ちました。
運営委員のほとんどが生産に関わっている方、産物を販売したり提供されている方です。
その中で私は一消費者として運営に関わらせていただいています。
「生産する」という立場ではわからない事ばかりですが、いつも食農ネットワークを通して生産者の方々のご苦労や販売される側のご苦労をお聞きしたり、たまには「目からうろこ」な話や「耳よりな情報」を得ることができ、いつも得した気分で参加させて頂いています。
私はNPO法人「熊本消費者協会」という消費者団体に所属しています。
会員は30名ほどで、消費者問題に関する調査・研究、情報の提供、消費生活に関する相談、消費者教育、啓発活動など多岐にわたり活動しています。
その中にはもちろん「食」のジャンルも入っており、消費生活講座(出前講座)の際に食生活に関する情報も発信しています。
とはいえ、ここ数年は消費者トラブル相談に対応することが専らになってしまい、食に関する活動が減り少々堅苦しくなっているなあと感じています。
私が協会に入るずっと前は熊本の消費者団体がそろって、街中で「消費者フェア」というイベントを大々的に開催して、それこそ消費生活に関する「衣・食・住」をテーマにゲームであったり展示であったり生産者の方に地産地消を広めるためのお話をしていただいたり生産物を見せていただきそこから「顔の見える生産者」と繋がったり・・・大変ながらも楽しく活動していたと聞いています。(今も年に1~2回イベントはやってはいますが・・・)
「生産者がいて販売する人がいて私達がそれを消費する」。当たり前のことですが、消費者はただ目の前のものを買って食べるだけではなく、手に取った野菜や肉や果物がどれだけの人々の手がかかっているのかという事を今一度考えなければいけない時期に来ているのではないかと思います。
そこに信頼関係が生まれれば、昨今のような食品偽造などの忌々しき事がなくなるのではないでしょうか。
そういう私自身も最近は忙しさにまぎれて「食」にちゃんと向き合っていませんでした。このコラムを書きながら「さあ、来年は食に関する楽しいことを企画しよう!」と来年の目標を決めたところです。
何でも楽しく!やる時は全力で!