今回紹介するのは、「山田さんちの牧場」の濃厚牛乳です。 

自社工場で低温殺菌しているから、搾りたての味がそのまま味わえます！

 阿蘇の湧水を使ったコーヒーが入ったカフェラテもおすすめ。

牧場があるのは、俵山の麓にある阿蘇郡西原村。

牛がのびのびと自由に動き回れるよう工夫された牛舎で、牛にストレスのかからない飼育を行なっています。

牛乳というと北海道をイメージする人も多いと思いますが、熊本に運ばれてくるまでには日数がかかります。 

山田さんは、「県産牛乳なら、早くて搾乳された翌日には消費者が飲めます」と地産地消ならではの新鮮さをアピールします。

美味しい牛乳をもっと多くの人に味わってもらうために、「商品開発を行って加工品を作ろう」と、1995年からアイスやバターなどの加工品作りを始めました。

熊本地震の時には、牧場も大きな被害を受け、牛も犠牲になりました。

 山田さんは村内の酪農家に対し「もう少し頑張ろう！　3年すれば、先の灯が見えてくるはず」と励まし、一軒も廃業することなく、今も酪農を続けています。

エサに使う牧草やトウモロコシも自家製！ 周辺の酪農家と共同で栽培しています。 

また、牧草を発酵させた餌も使っています。

 発酵させることで、漬物のように長く保存できる餌になります。

 発酵に乳酸菌を添加することで、より良質な餌ができます。

山田さんによると、草で作られた粗飼料を豊富に食べた乳牛からは、脂肪分が高くて濃厚な牛乳がとれるそうです。

 「牛は暑さに弱いので、寒い時期の方が良い生乳を出してくれます」と話す山田さん。

そんな濃厚な味わいが楽しめる冬場ならではのおすすめ料理は「牛乳豆腐」。 

牛乳900mlに対して、大さじ3杯の酢を入れ熱して濾すと、脂肪分が固まって豆腐のようになるそうですよ。

 皆さんもぜひ試してみてください！

山田さんは、子どもたちに牛乳の生産現場を見てもらい、彼らが親になった時に「食の応援団になってほしい」との思いで、牧場の体験学習や食育活動にも力を入れています。 

消費者と生産者の垣根を取り払い、「顔の見える酪農」を実現しようと奔走しています。